体験談

子どもが1歳のときに夫と死別した私の支えになったこと

子どもが1歳のときに夫と死別した私の支えになったこと(イラスト)

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私は31歳の時に夫と死別をしています。

子どもは当時1歳半で、やっと歩き出した頃でした。ひとりで子育てをする責任の重さと不安、周りを見れば、みんなお父さんがいて、いつも子どもと2人でいることに、底知れないさびしさを感じていました。

なにより、子ども自身のできることがどんどん増えていくなかで、成長を喜びあったり、話したりする相手がいない、それが一番つらかったです。

しかし、子どもの前では泣けず、必死に耐える日々でした。また、若くしての死別は、周りに同じ境遇の人がなかなかおらず、つらさを話したりすることができずにいました。

まだまだ生きるはずだった人が亡くなってしまう怖さ、自分だけが取り残され、時が止まったような感覚、それでも世の中は動き続けており、気持ちがついていかなかったです。

大好きだった音楽は聴きたくなくなり、空がきれいに見えない、救急車の音や街のはなやかな音には耳をふさぎたくなる、ご飯もおいしくない、大勢の中にいるのもイヤ、だからと言って、ひとりでずっといるのもイヤ…くるしい、怖い、悲しい、つらい…どんな言葉で表しても足りない、もっともっと深い気持ちがありました。

でも、子どもの成長がなによりうれしかったです。また、子どもがいろいろな世界に連れていってくれ、知らない風景をたくさん見せてくれました。

幼稚園や学校で作った作品を嬉しそうに持って帰ってきて話してくれたこと、
自転車の練習を一緒に頑張ったこと、
授業参観で照れながら発表している姿、
学校の帰り道、たんぽぽをお土産に摘(つ)んできてくれたこと、
家にあるものをかき集めて、粉だらけになりながら一緒に作ったお菓子、
子どもがお弁当に作ってくれた甘い玉子焼き、
母の日のお手紙…

なにげない日々の出来事が、私を支えてくれました。これからも大変なことはあるけれど、天国から託された思いもあると思います。楽しみや喜びもたくさんあると信じて、子どもと乗りこえていきたいです。

私は死別後、自分の思う素直な気持ち、それは ”楽しい” ”嬉しい” ”頑張った”…などのプラスの気持ちとともに、”悲しい” ”つらい” ”愚痴(ぐち)を言いたい” ”助けてほしい”…など、吐き出したい思い、そういう自分の心が素直に感じる気持ちを大切にしたいと思うようになりました。

もし、同じ境遇でつらい思いをしている方がいたら、どんな気持ちでも大切にしてほしいなと思います。

また、たくさんの方々の体験談を読んで、私はとても救われました。顔が見えなくても、遠く離れていても、どこかで同じように頑張っている方がいると思うと、ひとりじゃないんだと、心強く思えました。助けてくださった皆さん、ありがとうございます。

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