体験談

「もう十分頑張ったね」医師の言葉から向き合った、子どもと私の幸せ

「もう十分頑張ったね」医師の言葉から向き合った、子どもと私の幸せ〜シングルマザーの体験談〜

早いものでモラハラ夫と離婚して6年が経とうとしています。今でも自分が離婚するとは思わなかったと他人事のように思うことがあります。

健康でたくましく育ってくれた大学2年生の娘と中学3年生の息子の2人の子どもを見ていると、あの時の決断は間違ってはいなかったと感じることができます。

当時専業主婦だった私は働いてお金を稼ぐ元主人の方が偉いという関係性に違和感を感じながらも、地元に住むことができていたので、身内や友人たちに話を聞いてもらいながら乗り越えていました。

その後、元主人の転勤が決まり、知らない土地に引っ越すことが決まりました。元主人のモラハラはいっそう加速していきました。次第に体調を崩すことが多くなった私と子どもに病院の先生からDVという言葉が告げられました。

まさか自分がと思いながらも「つらかったね、もう十分頑張っているから少し休まないとね」と声をかけてもらい、安堵感と共に初めて自分の置かれている状況と向き合っていかなければならない現実に気がつきました。

上の娘が幼稚園で下の息子がまだ0歳の時でした。専業主婦の私がひとり親になったら子どもの親権を主張する資格があるのだろうか。真っ先に思ったことです。()

それから子どもの幸せ、私自身の幸せを考えました。出た答えは、子どもに我慢させることも多く寂しい思いやつらい思いをさせるかもしれない。けれど3人が一緒にいることが1番大切! この子どもが健康で笑っていてくれることが私の望みであり最高の幸せだというものでした。自身の中の揺るぎない基盤ができました。

そんな私に知らない土地で出会った先生方は何でも相談に乗って下さり、自信をなくしそうな時、頑張りすぎてしまいそうな時には、優しい声をかけてくれたり、時には厳しく指導して下さいました。

心を開き始めた私に、新しく出会った友達、買い物でお世話になっている店員さん、幼稚園の先生方はとても親切にして下さいました。

その後運よく地元へ戻ることが決まりました。戻ってからも転勤先で知り合った方々のサポートもあり無事に親権を取り離婚できました。

ここまでくるのはとても長い道のりではありましたが、今は笑顔の絶えない充実した生活を送っています。

助けてと言うことはいけないことではない。子どもや私を受け入れて下さり1番大事なことを実行できる強い私になれるよう支えてくれた大切な方々、感謝の気持ちと共にこれからもよろしくお願い致します。

(体験者:S.Iさん)

※弁護士さんからの補足

親権者の適格性について裁判所で判断する場合、子どもの年齢・父母の生活状況・経済状況・子の生活状況・子の監護養育方針等の事実関係を見ながら、主たる監護養育者は誰か、現に監護養育している者は誰か、子の意思はどうか、非監護親との面会交流状況はどうか、といった観点から総合的に判断されます。

ですから、体験談を寄せてくださったSさんは、専業主婦で収入がないので親権が取れないのではないかというご心配がありましたが、単に収入のあるなしだけでは決まらず、上記の観点から判断されます。

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