体験談
離婚し引っ越し先でのことです。
慌ただしく年長の娘も転園となり、新しい保育園にいくことになりました。
その先で、友達もおらず静かな娘は、うまく溶け込むことができず、ちょっとしたことではみ出しっ子にされたりすることが多々みられるようになりました。
担任の先生は、20代で明るく元気な先生でした。何度かそのことで相談すると、頼もしく返事をしてくれました。
先生はとても丁寧で、子どもを大切にしてくれる人でした。
降園する頃にはいつも娘の髪の毛は可愛らしくアレンジされており、恥ずかしそうにする娘が可愛く思えました。
ある日、とうとう泣いて帰ってくることがあり、先生に相談をしました。
翌日、お迎えの時間にいくと、1人の女の子と娘が、みんなと離れたところで並んで、とても真剣に話をしていました。
先生は、きちんと向き合い、娘の気持ち、そしてその女の子の気持ちを聞いてくれていました。
仕事で疲れ果て、クタクタの私にとって、こんなふうに娘のことを真剣に考えて、忙しい中話し合いもしてくださることがうれしくて仕方ありませんでした。
話し合い後の子どもたちは、とてもスッキリした顔をしていました。
それから小学校に上がる頃には、2人は親友になったのです。
私は先生に憧れ、いま保育士の専門学校に通っています。同じように悩む保護者の皆さんの力になれたらと、日々頑張っています。
(体験者:Kさん)
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