子どもが生まれてから夫の態度が変わり、会話という会話もできず……。夫の親戚からはひどい扱いを受けていました。この状況はなんだろうとモヤモヤしていたのですが、初めての結婚でしたので、うまくいくようにと自分なりに努力していました。
いろいろ調べているうちにモラハラということがわかり、滅入っている今の自分の力ではどうしようもないのだと知りました。
誰にも相談できずにいましたが、役所で相談できると地域の情報誌で知りました。この状況をなんとかしたいと
初めての結婚、育児で自分が至らなかったのかと自分を責めてばかりだったのですが、相談員の方は優しく受けとめてくださりました。実は相談員の方もモラハラを受けたシングルマザー。とても親切に話を聞いてくれて、それだけでも救われた思いでした。
相談員さんは「すごくがんばってきたね」とねぎらってくれ、「それはモラハラであって、耐える必要のないこと」と説明してくれました。また、弁護士や保護施設などのいろいろな情報を教えていただき、「希望があればいつでも用意します。味方だからね」と励ましてくださいました。
その方がいなければ今の私はいないと思います。
なぜなら、とにかく距離を取りたいと引っ越しした先の別の役所では、その当時はモラハラ、DVに関して知識を持った人がおらず、『男女関係の相談』という枠になってしまったからです。たらい回しにあうなど、散々な目にあいました。
地域格差と言いますが、まず役所の方の知識の差があります。最先端の情報を用意しているところもあれば、モラハラ自体も知らず、対処も何もないところもあります。残念ながらモラハラへの理解がとぼしい役所にあたってしまった場合は、ひとり親支援団体やネットの情報を参考にするとよいと思います。初めはつらいかもしれないですが、ひとりで悩まずに相談して解決に向けて動き出すのが最善です。
私は結婚していたときより、今のシングルマザーの状態の方が本当に幸せです。意を決してよかったなと心から思います。
HK
市役所(区役所、村役場)の相談窓口
地域によっては、専門の相談員を配置し、ひとり親向け(プレシングルの方も含む)の相談窓口を設けています。母子父子自立支援員の方が支援してくれます。