体験談

娘が2歳の時に元夫との生活から抜け出し離婚しました。
二人暮らしを始めたときは元夫が来るかもしれない恐怖で玄関で音がするとびくびくしていました。
夫と離婚するときは、2歳の娘と入れる施設はないと断られましたが、娘が5歳になろうとしていたころ、区役所に相談して母子生活支援施設に入所できることになりました。
入所してよかったことは、眠れるようになったことです。
元夫への恐怖、圧倒的な孤独、調停への対応等から眠れなくなっていましたが、母子生活支援施設に入所してから、不審者はこの建物に入れないことや、仲間の存在、相談できる担当者がいること、娘を見てくれる複数の大人がいることなどから、安心して眠れるようになりました。
でも、ちょっと疑問もありました。
門限が22時なので夜間の専門学校に通えず、土曜日の通学になってしまったこと、入所の際に赤痢や肺炎などさまざまな検診を受けるように言われたのですが、どこで受けたらいいか教えてもらえなかったこと(保健所でした)などです。
裁判や調停のことで弱音をはくと、親がつらいと言うと娘が情緒不安定になると言われてしまい、あまり弱音がはけなくなってしまったことも。
そして、わたしは「お母さん」と呼ばれ続けたことにも違和感がありました。
学んだのは、いろいろなところに相談したほうがいいということです。
学校の担任、スクールカウンセラー、児童精神科医、母子父子自立支援員などと話をするといいと思います。
母子生活支援施設にはたくさんよくしてもらい、救われました。
ひとり親になったことはなにか悪いことではなく、あのまま結婚生活を続けているよりずっと幸せになれました。その一歩を踏み出し、ここまでたどり着いた自分を自分で褒めてあげたいです。
(体験者:T.Kさん)
「母子生活支援施設」とは?
子どもの養育が充分にできない場合に利用できる施設です。以前は「母子寮」と呼ばれていました。
住居の提供のほか、自立支援や就労支援をうけることができます。
詳しくはこちらをごらんください。
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