
私は小さな時から父親がいないことに慣れていて、「みんなはなぜ父のことを聞いてくるのだろう?」といつも疑問に思っていました。
保育園の時は「○○(私の名前)のお家は、なんでお母さんしか来ないの?」と聞かれたりしました。けど、私は気にせずに「最初からいないよ」と答えていました。恥ずかしいと思ったことはありませんでした。
その考えは小学生になり、母からある程度の事情を聞いてからも変わることはありませんでした。
高学年になるにつれて、少し母の考えを理解し、思ったことがありました。それは、「みんな父親がいる方が幸せなのだろうか?」ということ。
確かに幸せは人それぞれです。だけど私は、そんなことを思うようになってからは、父のことを聞かれた際はこう答えます。
「私の家は母しかいないけど、とっても楽しい家族だから父親が必要だとは思わないよ」と。
このようなシングルマザーやシングルフーァザーの家庭は、私が中学にあがってから、学校でときどきみかけるようになりました。こういう家はたくさんあり、悩んでいる少年少女はいっぱいいると思います。
だけど、このような現状を恥ずかしがることはないと私は思います。
(体験者:N・Kさん)
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