小学生の子どもと二人で暮らしています。生活は苦しいのですが、母子家庭でかわいそうと思われたくないので、子どもや自分に無理して新しい洋服を買ったり、オシャレなお店で外食して、SNSに写真をアップしてしまいます……。
A. こころ健やかでいるためには、今の自分を認めてセルフケアを!
客観的にご自身を見つめて、無理をしていることを伝えられました。頑張りましたね。とても大事な一歩を踏み出せています。少しずつで大丈夫ですので、これ以上生活が苦しくならないように、無理をしないで過ごせる方法を探してみましょうね。
「母子家庭って貧困なんでしょう」と気の毒がられたり、「パパがいないからやっぱりね」と子どもを非難されたり。社会や周囲の偏見から、ストレスを感じるシングルママたちは多いものです。
人は誰でも自分の存在価値や生き方を、他者から評価されたり、非難されたりすると心が深く傷つきます。人間には心の安全を無意識に守ろうという力が働くため、みじめに見られたくないという自尊心の防衛から、見栄を張って「盛ってしまう」シングルママが、とても増えています。
けれど、この「盛り」は、経済的にも精神的にも、そう長くは続けられませんから、破たんすると、あなた自身のこころが病み、生活も立ちゆかなくなる危険があります。これを脱するには無理をしている自分に気がつくこと、そのうえで今の自分を認めてあげることです。
こころのメンテナンスができれば、自分はこれでいい、こんな自分が好き、と思える気持ちである「自己肯定感」が向上していくはずです。すると、気持ちが前向きになって物ごとの見方が変わったり、気分転換がパッとできたり、抱えきれなくてつらいときは誰かに相談して助けを求めたり、とストレスへの対処が上手になっていきます。そして、こころが元気になっていきます。下のリストを見てください。
セルフケアのために、あなたができることはありそうですか? まず、探してみることから始めませんか。
自分を大切にし、ケアして育む方法いろいろ
自己尊重トレーニングマニュアル
- 音楽を聴く
- 気持のいいお風呂に入る
- 散歩する
- 誰か特別な人にそっと抱擁してもらう
- 外出してリラックスする
- デザートから食べる
- 理由なく誰かにカードやメールを送る
- 軽い運動をする
- 鏡の前で面白い顔を作る
- 詩や気に入った言葉を声に出して読む
- カバンの中身を減らし軽くする
- 自分自身または誰かを許す
- メディテーション(瞑想)をする
- 自助グループに参加する
- 誰よりも早く起きる
- 違う道を使って家に帰る
- 砂の城を作る
- 腹式呼吸(深呼吸)を練習する
- ストレッチをする
- 何かやりがいのあるボランティアをする