4月に小学生になる子どもがいるのですが、貯金がなく毎月ギリギリの生活のため、ランドセルや文房具、体操着や上履きなどを買うお金が用意できそうにありません。また入学後にかかる学校生活で必要な修学旅行や指定の文房具などの費用も用意できるか心配です。
A. 就学援助制度などの支援を利用しましょう。
かかるお金のことを考えて、相談などの行動をされていて頑張っていますね。子どもの入学シーズンはまとまったお金が一度に必要で、必要な額を用意するのは本当に大変です。また入学後も学校生活でかかるお金ことを考えると今の生活でやっていけるのか悩ましいですよね。どう乗り越えていくとよいか説明していきますね。
一般的に、小学校や中学校の入学準備にかかる費用は約5~6万円と言われています。ランドセルや制服は大変高額ですし、その上、学校指定の上履きや体操着、文房具など一式を揃えるとなると、ギリギリの生活では頑張って生活を切り詰めても貯まる金額ではなかったり……。
そのような時にまず利用してほしいのが、公的な制度である『就学援助制度』です。国公立の小学校・中学校に通う家庭に、給食費や修学旅行費、入学準備にかかるお金などの費用を援助してもらえます(費用によっては一部支給)。
対象は、生活保護受給者やそれに相当する生活に困っているご家庭です。自治体ごとに所得制限などの対象が異なりますので、お住まいの役所のWEBサイトをご確認くださいね。また、記載されている対象ではなくても、新型コロナの影響で収入が激減し生活に困っている家庭も対象になる可能性があります。役所の担当窓口(教育委員会など)に相談してみましょう。
最近は小中学校の入学前に手続きができるようになり、入学前に入学準備金が給付される自治体が増えています。自治体により制度内容や連絡方法が異なります。役所や教育委員会からの就学に関する封書で、就学援助制度のお知らせと申し込み書が同封されていることが多いようです。こちらをもれなく確認してみましょう。
また、入学後に就学援助制度である入学準備金や学用品、修学旅行などの費用の申請手続きをする自治体では、学校でのお手紙を子どもにもたせる形で制度の案内がされることが多いようです。学校からの配布物も忘れずにチェックしましょう。
お手紙がなかった、または見逃したかもしれない方も焦らないで大丈夫。お住まいの役所のWEBサイトで「就学援助」という言葉で検索してみましょう。就学援助制度の手続き方法が掲載されているので、それを元に申請をしましょう。もし手続きが難しくてわからない場合は、担当する役所(教育委員会など)に直接相談した方がスムーズかもしれません。入学前に入学準備金を支給する自治体では、入学準備金申請に締め切りがあります。間に合うように申請しましょうね。
子どもの学校生活の途中で、生活が苦しくなり学用品や修学旅行代などの費用の負担が厳しくなった方は、同様に、お住まいの役所のWEBサイトから「就学援助」の単語で検索し、掲載されている手続き方法で就学援助を申請しましょう。申請して受理された時からの支給となるので、さかのぼっての制度の利用ができません。厳しくなった時点ですぐに申請することをオススメします。
他にも、民間の支援団体が、入学の準備にかかるお金を支援していたり、ランドセルを無料配布したりしています。イーヨを運営している「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」でも、寄付を集めて入学お祝い金を用意したり、財団と協力してランドセルの無料配布を行ったりしています。児童扶養手当の全額支給世帯やそれと同等のお困り度の方が対象です。WEBサイトや無料のメールマガジンでお知らせしていますので、チェックしてくださいね。(多数の応募がある場合は、選考委員会を設け厳選に選定します。まずは申し込みをしてみてください。)
センパイのシングルマザーの方からは、学校指定の制服や文房具を近所の知り合いから譲り受けたり、バザーで購入したり、中古の制服販売店で購入したりと工夫してしのいだという声を聞きます。上手に支援につながって、工夫しながら乗り切りましょう。そして助けが必要なときはいつでも相談してくださいね。