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ある日、夫が好きな人がいると突然カミングアウトしたかと思うと、ほんの2週間で当時1歳の子どもと3人で住んでいた家を出ていきました。

「子どもには一生会わなくていい。自分の好きなことだけして生きたい。罪悪感はない。むしろみんなが幸せだった間、俺は幸せを演じさせられてきた。今、あなたたちが不幸でも何も思わない。家賃がもったいないから家から出ていってほしい。議論の余地はない」と言われました。

相手の言葉が理解できず、青ざめて全身が震えました。それまで平静をよそおわれていたため、突然のことに状況が飲みこめませんでした。

まだ子どもが幼く日々のお世話で手いっぱい。夜泣きで夜も十分に眠れないところ、LINEで届く冷酷な言葉と脅し文句に心はボロボロでした。子どもが寝てひとりになったとき、死の文字が頭をよぎることもありました。

そんな私が今生きていられているのは、一緒にいて大好きと伝えてくれる子どもや、いつも私と子どもを温かくサポートし一番の味方であり続けてくれる実家の家族、友人の存在があったからです。

事情が事情なため、一部の友人にしか伝えられていませんが、足しげく家を訪ねてくれた友人、弁護士や司法書士を紹介してくれた友人、不倫相手を特定してくれた友人、仕事を紹介してくれた友人、「つらいと思うが今すぐに探偵を雇い全力でたたかえ!」と助言してくれた友人がいました。

どれほど救われたか分かりません。間違いなく、周囲のサポートのおかげで今があります。

自治体の家庭相談、法律相談、講習会にもたくさん救われました。本当につらいとき、誰にも話したくない方もいると思います。話すのは勇気がいります。ときには厳しい言葉をかけられることもあるかもしれません。

ただ、どれもあなたを思ってのことだと思います。サポートの仕方も人それぞれでいろいろな形があるなと思います。

まずは信頼できる人に話してみてください。きっと何かしらの形で力になってくれるはずです。

私は以前より前向きな気持ちで生きられるようになりました。時間が経ったことも大きいと思いますが、それ以上につらい時期から今に至るまで継続して見守ってくれる周囲のサポートがあったからだと強く感じています。

今は自分を支えてくれた人たちに恩返ししたい。そう思いながら日々を過ごしています。

最後に、私が一番つらいとき家庭裁判所の窓口の方から言われ、とても勇気付けられた言葉を贈ります。

「この仕事をしているといろいろな人を見ます。でも、因果応報というのか、悪いことをして幸せになっている人はいないなぁ。あなたは今おつらいでしょう。でも、あなたにはお子さんがいる。今はまだ言葉も話せないでしょうけど、あなたががんばっていれば必ず見ていて一番の味方になってくれますよ。がんばってください」

TY

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