体験談
両親はすでに他界、兄弟もなく親類もいません。そのような私が未就学児の子どもを連れて別居・離婚に踏みきるのはいろんな意味でとても勇気がいることでした。
しかし、自分自身や子どもの心身を守るため、幸せになるためには必要なことだと自分を奮い立たせました。いざ別居に踏みきり離婚調停を始めても離婚にすら応じてもらえない日々が1年以上続いています。
プレシングルマザーには使える公的支援もなく、息抜きをしたくても子どもを預ける身内もなく、仕事もフルタイムで……。でも、「自分で決めたことだから」と言い聞かせ、泣き言をいう場所もなく、つらい日々が続いていました。
ある日、家族ぐるみで付き合いのある人と子ども同士を遊ばせる予定がありました。でも、心身疲れきっていたので、「今にもわたしが泣いてしまいそうで、遊ぶのをキャンセルさせてほしい」と事情を説明しました。
その後、なんと友人からの提案で、子どもを友人宅でご主人が預かるから、ママ同士で飲みに行ってきていいよ、と。
気づけば2年以上、夜に外で子どもを連れずにご飯を食べることはありませんでした。そして、そうすることは自分には許されないと考えていたことに気づきました。
貴重な機会を作ってもらい、気を許したママ友にいろんな話を聞いてもらい「よくがんばってるよ」と言ってもらいました。涙がとまりませんでした。
子どもも友達と楽しく過ごせて笑顔で帰宅しました。母子ともに幸せな時間を作ってくれた友人家族には感謝してもしきれません。身内がいなくても、私たち母子は孤独じゃないんだと感じ、あたたかい心に支えられた1日でした。
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