生きていてほしい

子どもが2歳になる頃にシングルマザーになりました。あれから7年が経とうとしています。
当時の自分を振り返ると、初めての子育てで誰を頼ることもできないまま赤ちゃんを育て、その中で元夫に罵倒される日々が続き、暴力はやまず、あの時は地獄だったと思います。
私の両親は病気で遠方にいるため今でも頼ることができません。友人知人の力を借りて、家を飛び出し、子どもと二人アパート暮らしが始まりました。
仕事と子育てだけで精いっぱい。毎日が嵐のように過ぎていきました。
道ですれ違う家族の姿を見てはうらやましいと思い、なんで自分だけこんな目に遭わなければいけないのだろう…と涙を流す日々もありました。「それでも…あの時、家を出なかったらもっともっと苦しい日々だった。あの時より今は幸せなのだ」と自分に言い聞かせて毎日生きていました。

振り返れば、やけ酒をする日もありました。フラッシュバックで苦しくて娘を抱いたまま泣きながら眠った日も、仕事から帰宅して、ご飯を作る気力がなくてお総菜で済ます日もありました。洗濯物が山になっていたり、洗い物が山になっていたり、一日中起き上がれないくらい疲れていたり……。
でも、それでも、一生懸命、生きてきた。それでよかったのだと今は思えます。そして「それがあったからこそ」今の自分がいるのだと思います。

ある大学の先生に教えていただきました。自立とは、依存先を増やすことである、ということ。
私たちも日々、携帯に依存をしています(facebookやTwitter、インスタグラム等)。その他にも、お酒や友人、知人、施設など…生きていくために、物や人、場所、たくさんの依存先が必要です。選択肢が多ければ多いほど過依存状態になりにくく自分をちょうどいい状態に保つことができ、それを自立と呼ぶのだと理解しています。

シングルになって、自分のことを責める日々が続きました。でも、もう責めることはやめようと思います。皆さんに一番伝えたいことは、「生きてほしい」ということ。やまない雨はなく、明けない夜はないのです。「あなたがこの世に生きていることで、救われる人がたくさんいます」。この言葉を、7年前の自分へ、そして今からシングルになろうとしているあなたへ、今一生懸命生きているあなたへ届けたいと思います。

(体験者:A.Mさん)

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