子どもが小学校入学し、学童クラブへの入会が決まっています。ですが、仕事から帰宅するのが19時を過ぎてしまいます。延長保育の場合は保護者のお迎えが必須なのですが、学童保育のお迎えに間に合いそうもありません……。
A.近所のママ友と協力し合ったり、ひとりで過ごすことに挑戦して
小学校入学おめでとうございます!学童クラブへの入会が決まっているとのことで、まずはひと安心ですね。とはいえ、お迎えに間に合わないのは困りましたね。子どもが暗い夜道をひとりで帰るのは危険なので、保護者のお迎えが必要というルールとのこと。お子さんを守るためにも、このルールを守らなくてはなりませんよね。
この場合は、延長保育を使わずに、学童の退所時間の午後6時に、方角が同じお友達と途中まで一緒に帰宅し、その後、お母さんが帰ってくるまでお留守番、ということになると思います。玄関の扉を開けるときは周りをよく確認して、家に入ったら必ず鍵をかけることを徹底しましょう。1時間くらいなら何とかなっても、残業などで遅くなる場合、小学校低学年の子どもをひとりで置いておくのは確かに不安な気持ちになるかも。
そんなときに連絡できる「ママ友」が近所にいると心強いです。同じ学童に通うお友達のお母さん同士で、何かあった場合に、お互いに頼んだり頼まれたりする関係性が築けるとよいですね。
そうは言っても、気軽に相談できるママ友がいなかったり、日常的に帰宅が遅くなったりする場合は、お住まいの自治体に「ひとり親家庭ホームヘルプ派遣サービス」(東京都以外はひとり親家庭等日常生活支援事業)がないか調べてみましょう。
これは一定の要件を満たすひとり親家庭に、育児支援、家事支援などを提供する制度です。所得に応じて負担額がありますが、制限時間・回数の範囲内なら無料で活用できる場合もあります。お母さんが残業や休日出勤の際に、派遣されたヘルパーさんが家でお子さんをみてくれるので助かります。まずは、お住まいの地域の役所のひとり親支援の窓口に問い合わせてみましょう。
お子さんも学童クラブを卒会する小学校中学年以上になると、短時間の留守番ならひとりでもできるようになります。ベビーシッターやヘルパーさんに来てもらうより、ひとりで過ごす方が気楽だと言われる場合もあります。そんなときは、思い切って留守番に挑戦させてみてはどうしょうか。
ただ、勝手に近所の友だちを呼ばない、調理などで火を使わない、知らない人が訪ねてきても応じないなど、ひとりで過ごす場合の約束事を、日頃からお子さんと話し合っておくことが必要です。
仕事と育児を両立させるのは本当に大変だと思いますが、すべてをお母さんひとりで抱えこまず、さまざまな制度をうまく利用して、がんばりすぎないでくださいね。
インフォメーション
●子どもショートステイ
親が仕事で泊りがけの出張をするときに、養護施設などの専用の施設で、保育士などの職員が子どもの面倒を見てくれる「ショートステイ」というお泊り保育があります。
子どもが通っている保育施設などへの送迎もあり、食事も提供してもらえます。
育児疲れや育児不安など、体調不良やメンタル的な問題が理由でも預かってくれます。
利用期間は1週間以内が多いようです。負担金額は地域によって違いますが、長時間ファミサポやベビーシッターさんを頼むよりは少なくてすむでしょう。子ども支援センターなどに問い合わせをしてみましょう。手続きは早めにしたほうがいいようです。