派遣社員として働いています。
婚姻中、子どもたちが小学低学年と保育園のときに夫からDVを受けました。離婚が具体的に見えてきたとき、職場長(女性)に事情を話しました。
すると、「仕事を続けてもいいし、転職活動するなら必要に応じて早退してもいい。働きたいだけ働いたらいい」と言ってくださいました。
転職を検討してハローワークに通いましたが、小さい子どもたちを抱え、実家も遠く頼る先がない私が転職するのは難しいと判断。当面は今の職場にとどまることにしました。
そうしているうちに、新型コロナウイルスによる突然の緊急事態宣言。そして、休校、休園。
休校の一報が世に出たとたん、職場長は私を呼び
「明日から休校になるけど、仕事どうする?」と聞いてくれました。私が悩みながら、子どもを家に留守番させて出社します、と言おうとしたところ
「明日から休みなさい。業務はあなたから引つぎを受けるよう、今から各社員に指示するから」と言ってくださいました。
そして各社員さんたちは自分たちの業務の手をとめて、順に私の元へきて、嫌な顔一つせず、ペンディング(保留)や今後の業務についての確認をしてくださいました。感謝で涙がとまりませんでした。
休校・休園中は、派遣会社からコロナ休校・休園における助成金の手続きがなされ、収入も一定程度確保することができました。
休校・休園が終わるまでの約2か月の間はお休みを頂き、その後も子どもたちが登校・登園できるときのみ出社、という柔軟な働き方をさせていただきました。
そんな折、職場長の異動が発令。職場長は私を呼び、「契約勤務時間を延ばしたいって言っていたよね。私が異動するまでに具体的にどうしたいか決めて。その内容で確定させるから」と。そして契約勤務時間を延ばしてくださいました。
後任の長も女性で、立場や収入は私と全く違いますが、親身に身の上話も聞いてくださり、勤務についても、私の希望する日に在宅勤務を認めてくださったり、突然の早退や遅刻もお許しいただいたりしています。
それどころか、私の存在をとても大切にしてくださり、他の社員さんたちも同じく、皆さんの優しさに助けられてここまで働けています。
お給料は決して高くありませんので、生活に余裕はありませんが、こんなにあたたかい職場はないと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。
いつかは正社員や収入アップを目指してここを離れないと、と思っていますが、この職場にいる間はこれからも精いっぱい全力で働きたいです。
そら