夫がある日突然、「好きな人がいる」とカミングアウトしたかと思うと、その後2週間ほどで当時1歳の子どもと3人で住んでいた家を出ていきました。
「子どもには一生会わなくてよい。自分の好きなように生きたい。反省なんてするわけがない」と言われました。
それまで平静を
まだ子どもも幼く日々のお世話でいっぱいいっぱいのところ、今後この子と私はどうなってしまうのだろう……。とにかく、毎日が不安で不安でしかたなかったです。
何より法的な知識がないことで子どもに不利益が生じることが怖く、「何とかして私がこの子を守るんだ」と毎日必死でした。貯金額が心もとないなかで、子どもをベビーカーに乗せて何件も弁護士事務所をはしごしました。
しかし、時間をかけていろいろと調べていくと、自治体の無料の法律・家庭相談や法テラスの法律無料相談、東京都ひとり親家庭支援センターの法律講座など、お金をかけなくても家事事件に詳しい方から法的な知識を得られる手段がたくさんあることを知りました。
特に自治体の相談はひとりの方が継続して関わってくださるため、事情を理解してくださったうえで、その都度必要な助言を得られてとても助かりました。こうしたセミナーや講座には申し込みが必要ですが、託児が無料でついてくる場所も多いです。
ひとりで育児や家事をこなしていると忙しく、じっくりと時間をかけて情報収集する時間すらないと思います。
ただ、ひとり親やプレシングルに向けたセーフティーネットは思ったよりたくさん用意されていることに気がつきました。これからひとり親になるかもしれない状況にあり、苦しく絶望している方にこそ、こうした無料の支援を活用してほしいと思います。
(体験者:S.Fさん)
離婚前後の法律相談
●東京都ひとり親家庭支援センター「はあと」「はあと多摩」
東京都ひとり親家庭支援センター「はあと」「はあと多摩」では、離婚前後の法律相談を無料で、離婚など家事事件に詳しい弁護士さんが受けています。まずは電話でご相談をして予約をしましょう。
はあと 03-6272-8720
はあと多摩 042-506-1182
●ひとり親家庭支援センター (母子家庭等就業・自立支援センター)
都道府県・政令市などにあります。ひとり親家庭(プレシングルの方も含む)の総合的な支援窓口です。生活や法律、仕事の相談、イベントなど、さまざまなひとり親の支援を行っています。支援の内容は地域によってかなり差があります!
◎各都道府県の母子家庭等就業・自立支援センター一覧はこちら
◎母子家庭等就業・自立支援センター事業についての詳細はこちら(政令市を含む全国の一覧あり)
●法テラス 日本司法支援センター
法律相談ができる公的な法人。経済状況に応じて、無料法律相談(3回まで)・弁護士・司法書士費用などの立て替えあり。
0570-078374 (平日9:00~21:00、土曜9:00~17:00) WEBサイトはこちら