ひとり親になって以来、子どもたちのために、夢中で仕事と家のことをやってきました。現在、生活は少し落ち着いてきたのですが、この先もずっとひとりでやっていかなければならないのかと思うと、さびしくて孤独な気持ちになります。
A.相談できる友だちを増やしましょう
今までほんとうにがんばってきたのでしょうね。そして、ふと気がついてさびしい気持ちになる。このような話をよく聞きます。でも、人間は結婚していても孤独を感じることはあります。気持ちが通う相手であればいいけれど、気持ちが通わない相手だったら、もっとさびしいかもしれません。
「ちょっとさびしいけれど、シングルでいく」というのもなかなかいいものです。「よくがんばっているじゃない、わたしって」、と自分をほめて、何か自分へのプレゼントを買ったり、おもしろい映画を見たり、美容院で髪を切ったり、ちょっと外食したり、自分のために何かしてみてください。
シングルのセンパイの人たちの話を聞くと、友だちとスパに行ったり、スイーツを食べたり、週末に好きなDVDを借りてきて、思いっきり泣いたり笑ったり、小さな楽しみを見つけて、こころ豊かに過ごしている人も多いです。
山登りやハイキングで自然に触れてリフレッシュしている人もいます。地域の公民館でヨガやダンスを習ったり、ブログを書いたり、ちょっとしたことや、工夫で楽しめることでいいと思います。
コロナ禍で外出に制限などがあるときは、FacebookやLINEなどのSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)のコミュニティに参加してみたり、シングルマザー・シングルファーザーのグループに参加してみたりするのもいいと思います。
あなたの経験がほかのシングルマザー・シングルファーザーの役に立つこともあることでしょう。そう、友だちを増やしてください。競争する友だちではなくて、ちょっと困りごとがあるときに、相談できる友だちを増やしましょう。
もしかしたら、あなたは再婚したいと思っているのかもしれません。誰かと交際したいと思っているかもしれません。恋人ができるのはとてもいいことです。
でも「さびしいから」恋人をつくるのだったら、ちょっと考えてみてください。さびしいということだけで結びついた関係が、ほんとうにあなたにプラスになるかどうかを。シングルのセンパイの中には、それでさらに困りごとを増やしてしまった人もいらっしゃいます。
ひとりで生きていける人こそ、対の関係でもうまく人間関係をつくれる人ではないかなと思います。恋人よりは長続きする友だちを増やすのが、あなたのためのセーフティーネットです。
シングルマザーの仲間づくり
同じ境遇だからこそ、特有の悩みや相談がしやすく、助け合う仲間ができたという話をよく聞きます。そのような仲間を作りやすいのが、シングルマザー同士で悩みを語り合うグループ相談会。男女共同参画センターやひとり親支援施設、シングルマザーの支援団体などでよく企画されています。お近くのイベントに足を運んでみては。
しんぐるまざあず・ふぉーらむ
「ママが元気になれば子どももしあわせに!」を合言葉に、シングルマザーが生き生き暮らせるよう、さまざま支援をおこなっています。「イーヨ」のサイト運営団体でもあります。
シングルマザーサポート団体全国協議会
ひとり親家庭をサポートする全国ネットワークです。お住まいの近くにサポート団体があったら是非コンタクトをとってみてくださいね。
ひとり親交流サークル「エスクル」
シングルママ・シングルパパ(離婚・死別・未婚の母・ひとり親予定者も含む)が集まり、不安や悩みを共有し「ひとりじゃない」と思える場所です。
シングルマザーズシスターフッド
子育ての責任を一手に担うシングルマザーが、自分の身体や心をケアする時間を持ち、シングルマザー同士が地域を超えて交流することで、互いを励まし合えるような機会を提供する団体です。